天国のフルーツ・ガックを使ったg3

ガックの含有量ってどれくらいなの
ベトナムを中心とする東南アジア原産のガックは、栄養豊富である。
リコピンがトマトの76倍含まれるというアメリカ農務省発表のデータがある。このガックを含むサプリメントジュースが、g3である。g3の成分について

2007年3月18日、g3の一面広告が読売新聞に掲載された。そこに紙面の4分の1ほどの大きさで「70」と書いてある。これは、ガックにはリコピンがトマトの70倍含まれることを強調する意図が込められている。ウェブサイトにも「含有量の違いを明確に」と書かれている。

問題はここからだ。類を見ないほど栄養豊かなフルーツが、製品にどの程度含まれているかである。残念ながら含有量は発表されていない。念のため問い合わせたが、公表していないとの回答である。そこで成分から逆算してみることにした。カタログやパンフレットには、成分について実測値が書かれている。
リコピン 0.852〜1.170mg(60mlあたり)

トマトのリコピンを100gあたり6.0mgとして計算すると、60gのトマトにはリコピンが3.6mg含まれる。なんとg3の3.07〜4.22倍、トマトを食べたほうがよほどいい。g3のボトル一本あたり、ガックは4.642gしか含まれていない計算になる。これは最大値で計算した場合である。

結論として、ガックのリコピン含有量はすごいが、g3のガック含有量はかなり少ない。

重量で言えばガックはg3の1%にも満たない。そうでなかったら70倍という数値は、全国紙の一面を使って誇大広告をした事になる。

※計算の条件としてg3の比重を1.0と仮定している。